軸受リングのクリープとは、内輪または外輪が軸やハウジングに対して微小に回ってしまう現象です。正常なはめあいではリングと相手部品が一体で保持されますが、荷重、摩耗、温度、取付条件によって滑りが起きることがあります。
なぜクリープが起きるか
主な原因は、はめあい不足、軸やハウジングの摩耗、荷重方向、温度上昇、振動、組立不良です。内輪に回転荷重がかかるのに軸との締めしろが不足すると、内輪が軸上で動くことがあります。外輪側でも同じように、ハウジング穴が緩いと外輪が動きます。
どんな症状が出るか
軸やハウジングに磨耗痕、変色、発熱、金属粉、異音が見られることがあります。クリープが進むと、はめあい面が傷み、新しい軸受を入れてもすぐに緩くなる場合があります。
対策の考え方
軸受だけを交換する前に、軸径、ハウジング穴、真円度、表面粗さ、荷重方向、運転温度を確認します。必要に応じて、はめあい、公差、固定方法、軸やハウジングの修理を検討します。
RFQや故障相談では、型番、寸法、軸径、ハウジング穴、損傷写真、荷重方向、回転速度、温度、使用期間を伝えると原因を整理しやすくなります。