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技術記事

ラジアル軸受の寸法公差と回転精度

ラジアル軸受の寸法公差、回転精度、P0、P6、P5、P4の違いと、軸・ハウジング精度を含めた選定方法を解説します。

軸受の公差は、内径、外径、幅などの寸法ばらつきだけでなく、内輪・外輪の振れなど回転精度も規定します。一般用途で必要以上に高い精度等級を指定しても、軸、ハウジング、組立、潤滑の状態が合わなければ期待した性能は得られません。

寸法精度と回転精度の違い

寸法精度は、内径、外径、幅、平均径などが基準寸法に対してどの範囲に入るかを示します。回転精度は、輪を回したときのラジアル振れやアキシアル振れなどを評価します。

軸へのはめあいを決める場合は寸法精度が重要です。工具主軸や測定装置のように振れを抑えたい場合は、回転精度、予圧、取付面の精度も同時に確認します。

P0、P6、P5、P4の考え方

一般にP0または標準級から、P6、P5、P4へ進むほど許容される寸法差や振れが小さくなります。呼び方と適用規格は仕様書で確認してください。

  • 標準級は一般産業機械や通常のモーターで広く使われます。
  • P6は回転精度や位置精度を一段高めたい用途で検討されます。
  • P5やP4は高速主軸、工作機械、精密回転部などで使われます。

精度等級だけで速度限界や寿命が決まるわけではありません。内部すきま、保持器、潤滑、シール抵抗、荷重、冷却が影響します。

測定時の注意

測定温度、測定荷重、測定位置、輪の姿勢をそろえます。薄肉輪や小形軸受は測定力でも変形するため、適切な測定器と手順が必要です。軸受単体が規格内でも、軸肩の直角度やハウジング穴の真円度が悪いと、組立後の振れは増えます。

置換で確認する項目

型番、寸法、精度等級、内部すきま、シール、保持器、回転数、必要な振れ、軸とハウジングの公差を確認します。高精度軸受へ変更する前に、相手部品の加工精度、組立方法、測定基準が対応できるか検討してください。

高速用途では、高速軸受の種類と選定条件と合わせて、発熱と潤滑も評価します。