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技術記事

軸受の後置記号の意味:シール、すきま、保持器の読み方

軸受型番の末尾に付くZZ、2RS、C3などの後置記号を、密封形式、内部すきま、保持器、精度の観点から読み解きます。

軸受の後置記号は、基本番号だけでは分からないシール、シールド、内部すきま、保持器、精度、潤滑などの仕様を示します。同じ基本番号でも後置記号が違えば、回転抵抗、異物への耐性、許容速度、取付後のすきまが変わることがあります。置換時は末尾を省略せず、型番全体を確認してください。

シールドとシールの代表記号

ZやZZは一般に金属シールドを示し、RSや2RSはゴム系シールを示すために使われます。片側仕様と両側仕様を区別する記号もあります。ただし、接触式か非接触式か、シール材質やリップ形状は製造仕様によって異なるため、文字だけで断定しないことが重要です。

  • 金属シールドは接触抵抗を抑えやすく、比較的清浄な環境で使われます。
  • 接触シールは粉じんや水分の侵入を抑えやすい一方、抵抗と発熱が増える場合があります。
  • 開放形は潤滑管理の自由度がありますが、外部からの汚染対策が必要です。

ZZと2RSの選び分けは、シールド軸受とシール軸受の違いで詳しく説明しています。

内部すきまの記号

C2、CN、C3、C4、C5は内部すきま区分です。CNが標準区分で、C2は小さめ、C3以降は順に大きくなります。高温、強いしまりばめ、内外輪の温度差がある用途では、取付後のすきま減少を考慮します。

精度と保持器の記号

P6、P5、P4などは寸法精度や回転精度の区分として使われます。高い精度等級は、周辺部品の精度、取付、潤滑、清浄度が伴って初めて効果を発揮します。

保持器についても、鋼板、黄銅、樹脂などの材質や構造を表す記号があります。高速、高温、振動、潤滑剤との適合性を確認し、元の記号を安易に置き換えないでください。

記号を読むときの注意

後置記号はすべてのメーカーで完全に共通ではありません。同じ文字でも意味や設計が異なる場合があるため、置換では基本番号、寸法、内部設計、シール、すきま、保持器、精度を一緒に照合します。

問い合わせ時には、軸受に刻印された型番の写真、使用機械、回転数、荷重、温度、潤滑、数量を用意してください。刻印が読めない場合は、内径・外径・幅とシール面の写真も判別に役立ちます。