遠心ポンプ用軸受は、ローター重量によるラジアル荷重だけでなく、インペラーで生じるアキシアル荷重、始動停止、流量変化、配管応力、温度を受けます。既存軸受を置き換える場合は、寸法だけでなく、ポンプ内での役割と配置を確認してください。
最初に集める運転情報
- ポンプ形式と軸配置
- 軸受型番、内径、外径、幅
- 定格回転数と始動停止回数
- ラジアル荷重とアキシアル荷重の方向
- 液温、軸受部温度、周囲温度
- グリースまたは油の潤滑方式
- シール漏れ、水分、薬品への暴露
- 連続運転か間欠運転か
一般的な軸受形式
深溝玉軸受は、ラジアル荷重を中心に限定的な両方向アキシアル荷重を受ける配置で使われます。アキシアル荷重や軸方向剛性を重視する場合は、アンギュラ玉軸受の単列、組合せ、複列構造が検討されます。
大きなラジアル荷重では円筒ころ軸受が候補になります。軸方向変位を許す自由側として使う場合は、つば構造と軸方向移動の可否を確認します。
固定側と自由側
軸が温度で伸びる装置では、一方が軸位置を決め、もう一方が軸方向変位を許す配置が必要です。両側を過度に拘束すると、温度上昇に伴って予期しないアキシアル荷重が発生します。
潤滑と密封
グリース潤滑では、封入量、再給脂間隔、シール構造を確認します。油潤滑では、油面、循環、ろ過、冷却、漏れを管理します。メカニカルシールから液体が漏れる場合、軸受へ到達する経路を遮断しなければなりません。
故障から選定を見直す
繰り返す過熱、振動、剥離、保持器損傷は、軸受容量だけでなく、芯ずれ、キャビテーション、配管荷重、軸の振れ、潤滑不良が関係する場合があります。故障品を洗浄する前に、損傷位置と潤滑剤を記録してください。
問い合わせ時の確認
完全な型番、ポンプ情報、荷重、回転数、温度、潤滑、シール、取付配置、数量を伝えます。型番変更が必要な場合は、軸とハウジング寸法、肩部、保持方法も確認してください。