フランジベアリングという名称は、二つの異なる製品を指すことがあります。一つは外輪に小さなつばを持つフランジ付き玉軸受、もう一つはハウジングをボルトで機械へ固定するフランジ形軸受ユニットです。交換時は、どちらの構造かを最初に確認します。
小型フランジ付き玉軸受
外輪のフランジが、プレートやホイールの穴に対する軸方向の位置決めに使われます。小型ローラー、計器、プリンター機構、模型、ガイド部などで見られます。
内径、外径、幅だけでなく、フランジ外径とフランジ厚さを測ります。フランジ位置が反対側の部品と干渉しないかも確認します。
フランジ形軸受ユニット
鋳物、プレス鋼、ステンレス、樹脂などのハウジングにインサート軸受を組み込み、機械フレームへ固定します。2 ボルト形は狭い場所、4 ボルト形は広い取付面で使われます。
| 確認項目 | 小型フランジ付き玉軸受 | フランジ形ユニット |
|---|---|---|
| 固定方法 | 穴へ圧入または保持 | ボルトでフレームへ固定 |
| 重要寸法 | d、D、B、フランジ径・厚さ | 軸径、ボルト間隔、全高 |
| 軸固定 | 内輪のはめあい | 止めねじ、偏心カラーなど |
| 主な用途 | 小型機構、ローラー | 搬送、包装、農業機械 |
材質とシール
乾燥した一般環境ではクロム鋼、湿気や洗浄がある場合はステンレスや耐食ハウジングを比較します。粉じん、水分、洗浄液がある場合は、軸受シールだけでなく、カバーや排水性も確認します。
関連する形式を確認するときは、フランジ付き玉軸受とフランジ形軸受ユニットを分けて整理すると、寸法と取付条件を比較しやすくなります。
よくある選定ミス
- 軸径だけでユニットを選ぶ
- ボルト穴の間隔やハウジング高さを測らない
- フランジ付き玉軸受とフランジ形ユニットを混同する
- 芯ずれをハウジングだけで補正できると考える
- 洗浄環境で材質とシールを確認しない
見積もり時の情報
型番、軸径、主要寸法、ボルト間隔、軸固定方法、材質、シール、数量、用途、使用環境を伝えてください。旧品の正面と側面、取付状態の写真があると構造を判別しやすくなります。