ベアリングのサイズは、通常 内径、外径、幅 の 3 つで確認します。内径は軸に合う穴の寸法、外径はハウジングや車輪に入る外側の寸法、幅はベアリングの厚みです。
寸法表は交換品を探すときの出発点になります。ただし、寸法だけで発注すると、シール形式、すきま、材質、精度、グリースが合わないことがあります。同じ内径、外径、幅でも、ZZ、2RS、C3、ステンレス、クロム鋼などの違いで使用条件が変わります。
内径、外径、幅の見方
ベアリング寸法は、一般に 内径 x 外径 x 幅 の順で確認します。メートル系列では mm 表記が多く、インチ系列では分数または小数インチの確認が必要です。
| 項目 | 意味 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 内径 | 軸に入る穴の寸法 | 軸径、はめあい、摩耗の有無 |
| 外径 | ハウジングに入る外側寸法 | ハウジング穴、車輪穴、外輪座 |
| 幅 | ベアリングの厚み | スペーサ、肩部、止め輪との干渉 |
| 面取り | 角部の逃げ | 軸肩やハウジング肩との当たり |
古いベアリングを測る場合は、汚れや錆、バリを落としてから測定します。ベアリングが傷んでいる場合は、外した部品だけでなく、軸とハウジングも確認すると判断しやすくなります。
型番だけでは足りない場合
型番が読める場合は、寸法と合わせてサフィックスも確認します。ZZ は金属シールド、2RS は両側ゴムシールを示すことが多く、C3 は通常より大きい内部すきまを示します。
一方で、メーカーやシリーズによって表記の細部が異なることがあります。交換用途では、型番、寸法、シール、材質、用途条件をまとめて確認するほうが安全です。
よくある間違い
- 外径だけを測って発注する。
- インチ寸法と近いメートル寸法を同じものとして扱う。
- フランジ付きベアリングを通常のベアリングで置き換えようとする。
ZZ、2RS、C3などのサフィックスを見落とす。- 摩耗したベアリングだけを測り、軸やハウジングを確認しない。
見積もり時に伝える情報
型番、内径、外径、幅、数量、材質、シール形式、用途、回転速度、荷重方向、使用環境を伝えると、交換候補の確認が進めやすくなります。写真がある場合は、刻印面と側面の両方を用意してください。