C3 は、取り付け前の内部すきまが通常より大きいことを示す記号です。品質等級ではなく、すべての用途で良いという意味でもありません。
C3 は、軸へのしまりばめ、運転時の熱、回転速度、荷重によって運転中のすきまが小さくなる場合に検討されます。一方で、低騒音、精密な軸位置、軽荷重、通常のはめあいが重要な用途では、余分なすきまが振動や騒音につながることがあります。
すきまとは何か
ベアリングすきまとは、内輪、外輪、転動体の間にある小さな内部の余裕です。取り付け前のすきまと、実際に運転しているときのすきまは同じではありません。
軸にはめ込むと内輪が広がり、ハウジングにはめると外輪が変形することがあります。さらに、軸とハウジングの温度差によっても内部すきまは変化します。
| 記号 | 基本的な意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| C2 | 通常より小さいすきま | 用途確認が必要 |
| CN または C0 | 通常すきま | 多くの一般用途で使われる |
| C3 | 通常より大きいすきま | 熱やはめあいで小さくなる場合に検討 |
| C4 | C3 より大きいすきま | 一般的な置き換えには注意 |
C3 が使われる場面
C3 は、モーター、ポンプ、ファン、回転軸などで検討されることがあります。とくに、しまりばめ、発熱、高速回転、運転中の温度差がある場合、通常すきまでは運転時にきつくなりすぎる可能性があります。
ただし、熱いから C3、強そうだから C3、という選び方は危険です。発熱の原因がグリース、シール抵抗、芯ずれ、予圧、異物、取付不良であれば、C3 に変えても根本原因は残ります。
C3 を避けたい場合
低騒音モーター、計器、軽荷重の小型軸、精密位置決めでは、余分なすきまが不利になる場合があります。交換時に元の仕様が不明な場合は、型番、用途、取付条件を確認してから選ぶほうが安全です。
見積もり時の確認情報
すきま指定がある場合は、型番、寸法、C0 または C3 などのすきま、シール形式、材質、用途、回転速度、温度傾向、軸とはめあいの条件を伝えてください。旧品の刻印と使用位置の写真があると、確認が進めやすくなります。